去る10月22日（日）に、一色博さんのご葬儀が執り行われました。

 

一色さんは当園の初代PTA会長を務められたのち、長年に渡り大切な田圃を園児に開放して下さり、園児の自然体験・食育体験にご尽力を賜りました。　ご葬儀におきましては、園関係者を代表して弔辞を述べる大役を預かりました。　ここに追悼の意を表するとともに、故人の長年に渡る社会的貢献を広くお知らせ致します。

 

一色さんは園児達に、農作物がどこで作られるのか、農作物の成長にどれほど手間と時間がかかるのか、農作物の収穫の喜び、そして農作物の美味しさを伝え続けて下さいました。　食育という言葉を声高に主張しなくとも、おじちゃんは毎年田んぼで子どもたちを待っていて下さり、田植えをさせて下さり、案山子を立てさせて下さり、そして稲刈りをさせて下さることにより、子どもたちにとって実に食育の父であり続けて下さいました。　一色さんからお米についての話を聞かせて頂いたり農作業を体験させて頂いたりした子どもは、数千名に及びます。

 

今年の田植えでも、おじちゃんは田んぼで子どもたちを待って下さっていました。　体調を崩されて秋の稲刈りにいらっしゃいませんでしたが、まさかこれほど早くに逝かれるとは思いもよらず、毎年冬に行われるおにぎりパーティーの時には「一色のおじちゃんと一緒に食べたいね」と、園児たちと話しておりました。

 

田んぼに行っても、一色さんの姿はもうありません。　しかし、一色さんは我々の心の中でこれからも生き続けます。　我々はあの田んぼに立つたびに、一色さんの優しい笑顔を思い出すことでしょう。

 

長年にわたり、本当にありがとうございました。

 

 

令和5年10月31日

木の実幼稚園　教職員一同、在園児・卒園児一同